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【Rum】ラム酒の歴史や細かな種類について分かりやすく簡単に解説!

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ラム酒とは

ラム酒とは何かをできるだけ簡単に分かりやすく頑張って説明していきます!
長くなっちゃいましたが・・・笑

ラム酒は、一般的には

サトウキビの廃糖蜜か搾り汁を原料としているスピリッツ(蒸留酒)です。
ジン、ウォッカ、テキーラと共に世界4大スピリッツ(蒸留酒)の一つです。

▼個人的おすすめのラム5選はこちら

www.rock-fashion-bar-willwill.com

歴史

15~17世紀の間にカリブ海の島で誕生したとされています。

が、カリブ海の島々にはラム酒の原料となるサトウキビは自生していませんでした。

1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見し、それ以降にヨーロッパ人によってサトウキビが持ち込まれ、気候が栽培に適していたことからカリブ海の島はサトウキビの一大産地となりました。
説は何個かありますが有力な2つの説を紹介します。


1.バルバドス島説 - 17世紀にバルバドス島に移住してきたイギリス人がサトウキビに目を付け製造した。
2.プエルトリコ島説 - 16世紀初頭、プエルトリコに渡ったスペインの探検家の中に蒸留技術を持った隊員がいて、ラムを生み出した。

という2説が有力です。

 

名前の由来 

ラム酒の名前の由来についても諸説あるのですが、

バルバドス島の原住民が酔っぱらって騒いでいるのを見たイギリス人が

rumbullion と表現したのがきっかけという説が一番有名です。

rumbullion(ランバリオン)とは、※デボンシャー方言で「興奮」という意味です。

※イングランドの南西部の地域であり、デヴォン州というところの方言ですね。

 

ラム分類

製造段階での発酵法や蒸溜法の違い、風味による分類と、色による分類とあります。

それぞれ代表的な銘柄と共に紹介していきます。

色による分類

ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムに分けられます。

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ホワイトラム

ホワイトラムは活性炭によりろ過された無色透明のラム酒。

サトウキビや糖蜜の味がそのまま味わえ、クセが少ないのでカクテルによく使われます。

シルバーラムとも言われることあります。

例)バカルディ ホワイトラム 

ゴールドラム

ゴールドラムは2年前後の間樽に寝かせてからボトリングされるもののことを差します。
熟成してつくられるのでウイスキーのような薄い褐色。

カラメルのような甘さと香りのバランスがよく、お菓子の香りづけに使われることも多々あります。
こちらはアンバーラムとも言われます。

例)バカルディ ゴールドラム

ダークラム

ダークラムは蒸溜した原酒を内面を焦がした樽で3年以上貯蔵してつくられます。

樽からの独特な香味成分が出て濃い褐色をしており、風味が強いのが特徴です。

例)バカルディ ブラック

重さ、軽さ

またラム酒は色の違いと同じようにふう軽さでも

「ライトラム」「ヘビーラム」「ミディアムラム」の3つに分かれます。
それぞれのタイプごとの主産地も限られているようです。 


ライトラム

蒸留したあとにオーク樽などで短期間熟成させたラム酒がライトラム。

やわらかな口あたりと軽い香りで飲みやすいラム酒です。
スペインの統治下にあったキューバ、プエルトリコなどに多くみられます。

例)マイヤーズホワイト 

ミディアムラム

ミディアムラムはライトラム、ヘビーラムのどちらかの製法を採用しているか、またはライトラムとヘビーラムをブレンドしてつくられます。
蒸留は連続式蒸留器を使う銘柄もあれば、単式蒸留器を使う銘柄もあります。
フランス系植民地で発展し、フランスの海外県のマルティニーク島やグアドループ島などによくみられます。
例) アプルトン スペシャル

ヘビーラム

ヘビーラムは※モラセスを自然発酵させて蒸留したあとに内側を焦がしたオーク樽で熟成させたもの。

強めの甘い味わいと甘い香りが特徴です。。
※モラセスとは、原料(サトウキビ・てん菜)から砂糖を精製するときに出る副産物で、糖分やミネラルなどが含まれている黒褐色で粘度の高い液体です。(糖蜜・廃糖蜜とも言われます。)
イギリス連邦加盟国のジャマイカ、ガイアナ、トリニダード・トバゴなどに多くみられる。

例) マイヤーズ 

系統

そしてそして更に更に分けられるのです・・・。笑

ややこしくなってきましたね。
これは僕も最近知ったのですが、スペイン系、イギリス系、フランス系。
という3つにも分けられるそうです。


先ほど紹介したライト、ミディアム、ヘビー ラム。
それぞれのタイプごとの主産地も限られているようです。と紹介しましたが、
その国によっての系統によっても分けられています。

 

カリブ海の国々と言われればラム酒というイメージが浮かび上がってくると思います。

世界の国々の中でも植民地時代や独立などを経て、その国の製法や飲料文化のルーツを持つ国の特徴がそのままラムに反映されています。

そのため、スペイン系、イギリス系、フランス系。

という○○系というものがあるんですね。

スペイン系

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スペイン系のラムはシェリー酒のソレラシステムを真似し作られているため、より甘い感じになっています。
スペルは「RON」。

つまりロン~というラムはスペイン系ということですね!

例)ロンサカパやロンリコ。
ラムと言えばこの味!というイメージがあります。ロンリコはちょっと例外ですが。笑
一番ラムらしくラムの世界に入りやすい味わいだと思います。
初心者などにもおすすめです。

世界No1ラムであるバカルディもスペイン系です。

例) バカルディ8 

イギリス系

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イギリス系ラム酒はスコットランド。スコッチウイスキー、ブレンデッドウイスキーの技術が使われているのが特徴です。

またウイスキーのように熟成年数が表記されていたり、ボトラーズというものも多く出回っています。

▼ボトラーズについてはこちら。

www.rock-fashion-bar-willwill.com

ただすべてのイギリス系ラムがそうであるというわけではありません。
ラベルのラムという表記は英語の「RUM」です。

例) マウントゲイ 

フランス系

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3種類ある○○系の中でであまり出回っていないラムです。
個性的で独特な味わいが特徴で好き嫌い分かれやすいと思います。

ブランデーや、フルーティな感じ、癖のある感じが多いです。

例) ハバナクラブ

サクッとまとめると

Ron・・・スペイン系。アンダルシアのデザート・シェリーのような柔らかな甘口。
Rum・・・イギリス系。英国のスコッチのようなドライで重厚な香味。
Rhum・・・フランス系。仏産ブランデーのようなフルーティーな香りと繊細なボディ。 

その他

スパイスト・ラム

スパイスト・ラムはフレーバード・ラム(フレイバード・ラム、フレーバー・ラム)とも呼ばれ、

バニラなどの香辛料で香り付けを行ったものや、フルーツやハーブを漬け込んだものです。

例)キャプテンモルガン・スパイスト

まとめ

ラムには種類があり、色味、軽さ、香り、地域で区別されます。

  • ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムがあり。
  • ライトラム、ミディアムラム、ヘビーラムがあり。
  • スペイン系、フランス系、イギリス系がある。

ざっくりいうと

  • ホワイトラム=ライトラム=スペイン系
  • ゴールドラム=ミディアムラム=フランス系
  • ダークラム=ヘビーラム=イギリス系

と思ってもいいかもしれませんね^^


以上長々とラムの説明をさせていただきました。
最近僕がドハマリしてるので自分も勉強しつつ書きました。
ラム。おいしいです。楽しいです。

▼個人的おすすめのラム5選はこちら

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色々なラムがありますのでこれでちょっとでも興味を持っていただけたら

下にラム酒のラインナップのリンク貼っておきますのでぜひ見てみてください。

見ているだけでも楽しいですよ^^

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以上。最後までお付き合いありがとうございます!